肥満は、世界的に問題になっています。欧米諸国と比較すると大したことのないように思えますが、日本でも肥満は問題です。
しかし、このように肥満が問題になり始めたのは最近のことです。昔、江戸時代にまで遡ると、肥満の人は皆無と言えるでしょう。だから、江戸時代の人のライフスタイルを真似すれば、痩せることができるのでは、と考えるのが自然です。
そこで、今回は、江戸時代に肥満者がいなかった理由をひも解き、それを現代人のダイエットに応用する方法をご紹介します。
江戸っ子の三白
江戸時代に肥満者がいなかった理由の1つがこの「江戸っ子の三白」だと考えられます。これは江戸っ子の大好物の白い食べ物3つを三白としていました。
それは、豆腐・大根・白米です。
前の2つ、豆腐・大根に関しては、ダイエットに最適な食材だということに異論はないと思います。しかし、白米をダイエットに最適な食材とするのには首を傾げたくなるのではないでしょうか。
確かに、白米もどんぶりに何杯も食べていたら太る原因にもなります。野菜などと比較してカロリーも高いですしね。白米を一切食べない炭水化物ダイエットなるものが生まれるのも納得できます。
しかし、白米は、とても“腹持ちが良い”食品なのです。白米に含まれる炭水化物は、アミロースとアミロペクチンが結合したデンプンです。非常に多くの糖が結合しており、容易には消化できません。ですから、長い時間お腹の中にとどまり、空腹感を和らげてくれます。
つまり、白米は、実はダイエットに最適な食材なのです。
生活状況
江戸時代の人は、白米をお腹いっぱい食べることはできませんでした。腹8分目や6分目が当たり前です。この点は現代人も見習う必要があります。
また、仕事は肉体労働、移動手段は徒歩です。つまり、非常に身体活動量が多かったということですね。現代人で、すぐに仕事を肉体労働に変更するなんてことは出来なですよね。その場合は、一駅分歩いてみたりするなど、少しでも運動量を増やすように心がけましょう。